場合の数の組合せ問題とは次のような問題です。
【問題−1】
A、B、C、D、Eの5チームでそれぞれ1回ずつ対戦するときの試合数を求めなさい。
上の問題は5チーム参加の総当たりリーグ戦の試合数を求めよというのと同じ意味です。
わかりやすく表にしてみます。
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
A | − | ○ | ○ | ○ | ○ |
B | − | ○ | ○ | ○ | |
C | − | ○ | ○ | ||
D | − | ○ | |||
E | − |
○印を数えれば試合数となります。
答えは10試合です。
ただ、テストで表を書いている時間はないと思います。
そこで計算式を使って解く解き方を解説します。
上の表はリーグ戦の星取表形式でした。
5チームの中から対戦する2チームを選び出すという視点で作りなおした表が下記になります。
試合 | A | B | C | D | E |
---|---|---|---|---|---|
1試合目 | A | B | |||
2試合目 | A | C | |||
3試合目 | A | D | |||
4試合目 | A | E | |||
5試合目 | B | C | |||
6試合目 | B | D | |||
7試合目 | B | E | |||
8試合目 | C | D | |||
9試合目 | C | E | |||
10試合目 | D | E |
試合数を確認するための表なので、1試合目から4試合目までAばかり試合が続いて不公平、間隔があいてるDが有利!というのは考えなくてOKです。
これがすべての組み合わせなので、全部で10通りです。
このとき表の中のA、B、C、D、Eのそれぞれの数に着目します。
A、B、C、D、Eとも4つずつですよね。全部で5チームあって、全チームと対戦するので、各チームの試合数は自分のチームを引いた4(5−1)試合です。
ということは、5チーム×それぞれ4試合=20試合…と考えるのは間違い。
これではA対Bの試合をAチーム側でもBチーム側でも数えてしまってます。
2重に数えていることになるので、2で割ったのが正しい答え。
20÷2=10試合となるわけです。
公式にすると次のようになります。
【n種類のなかから2種類を選んだときの組合せ数】
n×(n−1)÷2
下のように使います。
【5種類のなかから2種類を選んだときの組合せ数】
5×(5−1)÷2
(5チームで総当たりのリーグ戦を行うときの計算と同じ)
「n×(n−1)÷2」では、先に÷2を計算するほうが簡単です。
n×(n−1)はどちらかが必ず偶数になります。
偶数のほうを2で割ってから、かけ算をしたほうが計算ミスが防げます。