
中学数学での確率の定番問題「赤玉・白玉」問題に続いて出題されるのが、もう一種類加えた「赤・白・青玉」問題です。今回はこの問題を考えてみます。
赤玉・白玉問題についての解説はコチラをご覧ください。
(中学数学「確率」赤玉・白玉を取り出す問題の解き方)
【問題・1】同じ1つの袋の中に赤玉4個、白玉3個、青玉2個を入れ、同時に2個の玉を取り出したとき、少なくともどちらかひとつが青玉になる確率を求めよ。
「少なくともどちらかひとつ」なので青玉2つのケースも含まれます。
この問題の考え方は赤玉・白玉問題のときと同じです。
赤1、赤2…というように同じ色の玉に数字をつけて区別します。
これで全部で9個。
この中から2つを取り出すというわけです。
9個の中から2個のものを取り出すときの組合せ数を求めます。
(場合の数のときに説明した内容です。下記の参考記事で解説)
【9個の中から2個のものを取り出すときの組合せ数】
9×8÷2=36通り
2個を取り出す組み合わせ数なので、9チームでリーグ戦を行ったときの試合数と同じです。
全部で36通りなので、これが求める割合の分母になります。
分子は「少なくともどちらかひとつが青玉になる場合の数」です。
青玉は2つ。
「青1」が選ばれたときの、もう一つの球は全部で8種類。
「青2」が選ばれたときの、もう一つの球も全部で8種類。
8+8=16 となりますが、
「青1−青2」と「青2−青1」は同じ組み合わせです。
なので、16−1=15 が「少なくともどちらかひとつが青玉になる場合の数」です。
これが分子となります。
よって、36分の15が答え…としてしまってはケアレスミス。
この数字は約分できます。
答え.12分の5
赤玉、白玉、青玉と3つになると複雑に感じてしまう人もいるかもしれませんが、赤1、赤2…というように同じ色の玉に数字をつけて考えるのがポイントです。