【二次方程式の文章問題(3)】
ある正の数に5を加えてから2乗すべきところを、間違えて5を加えて2倍してしまったところ本来の答えの6分の1の値となった。このある正の数を求めよ。
「なに間違えてんだよ!」と言いたくなる問題ですよね。
これも二次方程式の文章題では頻出です。
難しい問題ではないので、サービス問題だと思って「間違えたヤツ」の尻ぬぐいをしましょう。
この問題は問題文を順番に式にしていくのが解き方のコツです。
求められているのは「ある正の数」なので、これを「x」とします。
『ある正の数に5を加えてから2乗すべきところを』
すべきところという日本語には引っかからずに、文の内容を式にすればOKです。
(x+5)²
『間違えて5を加えて2倍してしまった』
こちらも余計な日本語(間違えてなど)には惑わされずに式にします。
(x+5)×2
文字式なので変換しておきます。
2(x+5)
『本来の答えの6分の1の値となった。』
これを式でどう表わすかがポイント。
ここでは「本来の答え」と「間違えて計算した答え」を比較しています。
(わからない人は国語の読解力に問題があります)
「間違えて計算した答え」が「本来の答え」の「6分の1」というわけです。
逆から言うと「間違えて計算した答え」を6倍すると「本来の答え」となります。
コレを式にすると次のようになります。
本来の答え=6×間違えて計算した答え
「本来の答え」と「間違えて計算した答え」はすでに文字式にしてあります(上記)。
これをあてはめると、次の式が完成します。
(x+5)²=6×2(x+5)
あとは2次方程式を解くだけ。
x=7、−5が2次方程式の解です。
ただし、2次方程式の解が答えとはなりません。
問題文をよく読みましょう!
「このある正の数を求めよ。」
答えは「正の数」です。
なので、2次方程式の解のうち「7」が正解となります。