高校入試でも出題されることが多い「あまったり足りなかったりする」方程式の問題の解き方の解説です。まずは、問題から見ていきましょう。
【問題】
調べ学習をするためタブレットを班に2台ずつ配ると8台あまり、3台ずつ配ると6台足りません。タブレットの台数を班の数をそれぞれ求めなさい。
配るものはエンピツだったり、アメだったりと変わりますが、これが典型的な問題です。
では、解き方を順番に解説していきます。
この問題で求めるものは「タブレットの台数」と「班の数」。
求めるものが2つだからといって、「x」と「y」を用いては混乱するだけです。
このタイプ問題では配られるほうを「x」として方程式を立てれば解けます。
ここでは班が配られるほうです(問題によってはクラスの人数だったりします)。
班の数を「x」として方程式を立てます。
まずは『班に2台ずつ配ると8台あまり』の部分。
このときのタブレットの台数は「2x+8」となります。
「8台あまり」とは2台ずつ配り終わっても、さらにあと8台あるということです。
次に『3台ずつ配ると6台足りません』を式にします。
こちらは「3x−6」となります。
「6台足りない」は3台ずつ配る数より6台少ないという意味です。
足りないから足してしまおうと考えてしまうのは間違い。
何台ずつ配ってもタブレットの台数は変わっていません。
2台ずつ配ったときも3台ずつ配ったときもタブレットの数は同じ。
あまりの数と足りない数が変化するだけです。
なので、それぞれの場合のタブレットの数を「=」で結びつけることができます。
これを式にしたのが下記。
この方程式を解いて、xを求めます。
ここでのxは班の数でした。
なので、班の数が14となります。
タブレットの数は班の数がわかれば計算できますね。
『2台ずつ配ると8台あまり』なので、
36台となります。
『3台ずつ配ると6台足りない』で計算しても同じです。
答え.タブレット36台、班の数は14